情報提供:そばさん

最近手に入れた貴重なヤングSS回転計が動作不良でした。

その症状は2000回転以上を表示しないというもの。いくらエンジンをふかしても2000回転以上を表示しません。

メーター部分と制御基盤部分を分離します。
さてメーター部分は一応表示はしますので問題なしと判断します。(ここがダメな場合は私には手に負えません)
それでは制御基板を眺めます。
最初に部品に焼損部位がないか良く観察します。今回は焼損部位は見当たりませんでした。
そうなると怪しい部品はコンデンサー?

使用部品

半固定抵抗 5K
抵抗
ダイオード
トランジスター 2SB364
無極コンデンサー 0.1MF
マイカコンデンサー 0.47MF

オンボードでテスターをあてると
・抵抗はほぼ正常(抵抗は殆ど壊れません)
・ダイオードは正常
・半固定抵抗、トランジスター、コンデンサーは
オンボードでは判定しにくいので交換します。
【半固定抵抗】

最新の密閉型半固定抵抗(写真左)に交換します。
テスターをあてると若干ふらつきがありました。

※この抵抗を動かすことにより表示回転数を変更でき
ますので、あとから正確なデジタル回転計で校正します。
【マイカコンデンサー】

最新の部品(写真左)に交換します。

※マイカコンデンサーはそれほど劣化しません。
【無極コンデンサー】

最新の部品(写真左)に交換します。

※外観がアルミのコンデンサーは中に液体が
入っているため劣化の可能性が高いです。
【トランジスター】
2SB364
既に生産終了した懐かしいトランジスターです。
幸いなことに新品が手に入りましたので念のため交換しました。
(取り外したトランジスターはテスターをあてたところ正常でした)
部品交換後の制御基板です。
修理完了

高回転域も表示できました。めでたしめでたし。
このあとデジタル回転計で校正しました。


不良部品は半固定抵抗と無極コンデンサーだと推察しました。
今回交換した部品は手配できますので必要な方はご連絡ください。

メンテナンスへ戻る