たなちゃんのメンテナンス講座
(キャブレターOH編)

最終型スバル360のカブレター(日立製)です。

エンジンシュラウド、エアクリーナーBOXを外します。

キャブレターを外した後に、ネジ類を緩めるのは大変なので、
ネジはキャブを外す前に緩めて置くと楽ですね。
燃料ホース、アクセル&チョークワイヤーを外します。
ボルトナット無くさない様にしておきます。

インマニとキャブ取り付け部分は
12oのメガネかスパナで緩め外します。

オイルポンプワイヤーは、ボルトに割りピンが入っている為、
キャブを外してからの方が、手が入り取り外しが楽かもしれません。
カブレター取れました。

10年以上ほっぽらかしのエンジンの為
カブのリンケージが完全に固着しておりました(T_T)
キャブの状態を確認して見ます。
ゲッ” 凄い事になってました。

俺の手よりばっちぃ
もちろん、フロートもパンクしておりました。
ジェット類を外します。

スローエアブリード #130
メインエアーブリード #180
スロースピード #45
キャブボディ真下17mmのボルトを外すとメインジェットが付いています。

#112ですね。もちろん、外します。
そして、その奥メインノズルリテーナがありますので外します。

そのまた奥に、メインノズルが入っていますが
固着して外せないキャブが殆どだと思います。

すんなり取れない場合は、無理にこじって外さない方が良いです。
そのままにして置きます。

壊してしまっては使え物になりませんからね。
リンケージを外します。
順番はこんな感じですね。

そして、お約束の・・・全バラだぁ〜
これから綺麗に掃除して組付けに入ります。

各ジェット類、詰まりが無いか
ブレーキクリーナ、エアーブローなどで掃除をして、
光に当ててジェット類の穴が詰まっていないか確認します。

綺麗になりました(^^)
エアージェット、スロージェットを取り付けます。

各ジェットに合った、マイナスドライバーで締めて下さい。

ぎゅぎゅ〜と締めなくても、外れる事はないので
適切なトルクで締めます。
フロートパッキン&エアーチャンバ・カバーパッキンを作ります。

フロートの方は、厚さ1mmの極めが細かいコルクシート
(ホームセンターに売ってます)

エアーチャンバーの方は、0.8mmのパッキン紙を使いました。
次にフロートです。

純正の真鍮フロートは、使いもんにならないので
樹脂製の社外品と交換します。

良くみんな日産のフロートって言いますが
これがそうです。

今でも入手出来ますんで、自分に必要な分だけ
頼んでみてはいかがでしょうか(^^)b
リンケージ取り付け

普通に作動するなら、バタフライは外さないでください。
取り付けネジ確実に折れます。
仮に外れたとしても取り付けは上手くいきません。

この小さなボルトを緩めた為に、エンジン作動中ボルトが外れ
シリンダーに入ちゃたらブローしてしまいますからね。

リンクには、潤滑剤(グリス)塗りながら組みます。
ニードルバルブの弁の動きが渋かったので、
バラしてみます(弁は2.0φです)

ワイヤーを起こして、壊さない様に慎重に抜き取ります。
(再使用します)

中身はこんな感じ。

古いガソリンかすを取り除いて、再組みしました。
自作したパッキンの出番です。

ガッチリ締めつけるとコルクシートが切れます。

気〜付けて締めてね。
完成です。

これは外れなかったメーンノズルです。

キャブ本体に取り付けの際は、
切りカキを合せて組み付けます。
  ※ 始動装置
始動方式はチョークバルブ式(ポペット式)となっております。
従来のチョークバルブは、全閉にしてエンジンを始動できても
混合気が濃くなりすぎてエンストを起こしたり、オーバーチョークを
起こしやすくなってしまいます。

ポペット式チョークは、全閉状態でも吸入管内の負圧に応じて
板弁が開くため、エンストする事無く回転を維持できます。

ジェット類の#の番号は、メーンジェットやスロージェットの場合だと
番号が大きくなるほど穴径も大きくなり混合気は濃くなり、小さくなると薄くなります。
逆にメーンエアブリードやスローエアブリードは、
空気の通るジェットですから番号が大きくなると混合気は薄くなり、
小さくなると濃くなります。
アイドルアジャストスクリュウは、閉め込んだ状態から
2回転半緩めた状態を基本位置にして暖機時に半回転ずつ
どちらかに回し、調子のいい位を探します。


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