たなちゃんのメンテナンス講座
(ダイナモOH編)

(写真をクリックすると大きくなります。でも最後までクリックしないでね。)

まずプーリ−のナット(17mm)を緩めます。

緩める前に締まっている位置に印をしておくと
後で締め加減が分りやすいです。

(インパクトレンチを使ってナットを緩めないと
プーリ−と共回りしてしまうかもしれません)
ナットが緩んだらプーリ−は外さなくてもいいので、
今度はダイナモのリヤプレートに付いているボルト2本を緩めます。
長いボルトが外せたらリヤプレートを外す訳ですが、
カバーの内側にシャフトのベアリングが嵌っているので
外しにくいと思います。

リヤプレートを左右にゆすりながら引っ張ると
リヤプレートが外しやすいです。

マイナスドライバーを2本使って交互に隙間をこじる方法でも外せます。
カバーが外せたらブラシをチャック!
コミュに対してきちんと接触しているか確認後に外しましょう。

原因が接触不良か見分け出来ますから、
コミュが黒く汚れ過ぎていてもだめですけどね。

ブラシを外す時は配線の向き、方向を確認してから外します。
ブラシを外す時はスプリングをマイナスドライバーか何かで
広げてから抜き取ります。
ブラシは2個使っていますが1つには配線にカバーが掛っています。
取り付ける時には、どちら側に付いていたか分からなくならない様に
して下さい。

ちなみに僕がダイナモO/Hして来てブラシが半分以上
減っていた事はなく、ベアリング交換&コミュの磨きだけで
O/Hは終わっております。

新品のブラシを交換する場合、コミュとブラシの当たりを出さないと
間違いなく接触不良を起こすんでブラシが半分以上有るようでしたら
新品と交換しない方が良いです。
ブラシが外せたらフロント側のプーリ−のナットを外しシャフトに
ハマっているキーを抜きます。
キーを抜かないとフロントカバーが外せません。

キーが外れたらフロントケースと本体ケースの合わせ目辺りを
プラハンで軽く叩くとパカッと合わせ目が分かれるので
本体を抜きとります。て言うか、キーはいつ抜いてもいいかも。

本体ケース外れたらフロントケース外します。

これで本体丸出し。コミュ汚れてます。

コミュをペーパーで磨きます。耐水で1500〜3000番位の物

磨き終わったらシャフトとコミュの絶縁をテスターで見ます。

コミュの摩耗状態もチェック!
ピカリました。 次はベアリング交換です。
リヤケース側のシャフトのベアリングは6201CRです。

本当はシャフト本体にしてからベアリングをプーラーで引き抜きます。
ベアリングの下にベアリングの外形と同じ大きさのワッシャーが
付いているんで、組みつけの時は向きを間違えない様に外した時に
向きを確認してください。新品ベアリング打ち込みはリアケース側に
打たないで、シャフト側に打ち込みます。

シャフトのプーリ−側のネジ部分に木など敷いてベアリングの前に
ワッシャー入れてベアリングはインナレースを叩いて打ち込みます。
今度はフロントケース側のベアリング交換。番号は6202CRです。
側面黒いやつフロントケース内側ベアリングカバーボルト3本外すと、
カバースポンジ、カバーと重なっています。
カバーを外し6202のベアリングをフロントケース表側から
叩き棒でインナレース叩いて打ちぬきます。

ケース内にスポンジが残ってますんで、組みつけの時は忘れずに。
新品ベアリング打ち込みは、フロントケース内側に向け
ベアリングアウターレースを叩きながら均等に打ち込んで行きます。
シール部分とインナレースを間違っても叩かない様にして下さい。
これでコミュの磨き&ベアリング交換終わり、組み付けです。

シャフトにフロントケースを付け、キーをはめてプーリ−を付け
ナットを仮付けしてからケース本体を付けます。

フロントケース、ケース本体、リアケースには切カキが入っているので
切カキに合わせて組んで下さい。

ケース本体が付いたらブラシを元の状態に取り付けます。
ブラシの側面はスプリングがはまる様に窪みがありますので
そこにスプリングの端を当てます。
ケースの切カキはこんな感じ
ブラシが付いてブラシの配線も付いて後はリヤケース付け、
上手くリアケースのふくらみ部分(ベアリングが収まるところ)を
手で叩いてはめ込みます。

手で押せなかったらプラハンで軽く様子見ながら叩きこんで下さい。
強くはダメです、ベアリング駄目にしますんで。

リヤケース付いたら長いボルト2本締めてください。
最後にプーリー側の17mmのナットを締めて完成です。

メガネでもラチェットでも良いのでナットを閉め込んで下さい。
メガネを使っても印を付けた所まではプーリ−が回ってしまって
締め込めないと思います。

エアーのインパクト使って印した所まで締め、
そこから気持ち締め込んでOK、終わりです。

ベアリングサイズは6201CRと6202CR、1つずつ必要。
側面が黒いシールタイプと言えば分ると思います。


メンテナンスへ戻る